cooljojo jazz+artができるまで【vol.1‐設計編‐】
2016年5月7日、本八幡駅前に、音楽とアートに出会えるクリエイティブスペースcooljojo jazz+artがオープンしました。昨年末にお話を頂いてから、オープンに至るまでのストーリーを2回に分けてご紹介します。
「本八幡に、アトリエを兼ねたJazzライブバーをつくりたい」
Jazzを心から愛し、ご自身もギターを演奏をされる旦那様と、絵画を習われ個展などもされている奥様という、アートに趣のあるご夫婦から依頼のご相談を頂いたのは2015年の末でした。本八幡駅から徒歩2分という足を運びやすい物件の地下1階が、相談を頂いた物件です。写真は着工前の様子です。
音楽とアートに出会える、まったく新しい場を、本八幡に
打ち合わせを重ね、音楽や市川でのJazzの歴史について話し合ううちに見えてきたものが、空間のコンセプトになりました。Jazzライブハウスといえば入りにくいイメージがありますが、ここはどんな人でも入りやすく、音楽に興味のない人に対しても開けた場所にすることで、音楽への興味関心が生まれるきっかけをつくれる場所になるよう設計し提案しました。
軽やかで、洗練された空間。
全体的に白っぽくまとめ、軽やかな雰囲気の空間に。通常の営業や絵画の個展以外にも、幅広く様々なイベントに使えるクリエイティブなスペースになるようにデザインしました。ステージ裏の部屋を奥様のアトリエ空間にしました。板壁と建具の斜めのラインが、空間にアクセントを加えています。
清潔感のある楓のフローリングをフロア全面に。
場合に応じて会場内がどこでもステージになり得るよう、フラットなフロアに。室の長手方向に真っすぐ敷かれたメイプルのフローリングは、お施主様と蜜蝋ワックスを塗り、艶やかで暖かい色味に仕上げました。ダウンライトやスポットライトは全て調光できるものになっています。
天井に「トラス」を取り入れ、空間をのびやかに演出。
ライブハウス内で一段と存在感のある天井のトラスは、広いホールや野外ステージなどの大空間を構成する言語として取り入れデザインしました。木製のトラスをつけたことでさわやかで延びのある空間となりました。
扉を開けた瞬間、世界観を感じるエントランスフロア
エントランスは、入った瞬間にその先に広がるcooljojoの世界観が少しだけ感じられるような空間にデザインしました。板壁の装飾や色味がどこかシックで懐かしさもありながら、ヘリンボーン柄のサワラの建具で洗練された美しさを演出。空間のアクセントになっている深みのあるターコイズブルーは、絵画をされている施主の奥様に選んでいただきました。
既存カウンターのキズも、味として再利用。
ライブハウスに入る前の受付カウンターは、ここに元からあったものを利用しました。キズや塗料のかすれ具合も味となり、昔からあったかのような雰囲気に。来客されたお客様にスタッフがすぐ気づくよう、カウンターの向こう側は厨房となっています。
音楽とアートを、本物と本で楽しめるバー
エントランスを入ってすぐの壁には、音楽やアートに関する本を並べる棚を設置しました。本をたくさんお持ちのようで、どんな面白い本が並ぶのか楽しみです。ふかした壁の内側には、絵画用の大きなキャンパスが入るスペースを設けました。
ここでどんな素敵な音楽が生まれ、出会いが生まれ、本八幡におけるアートの色を濃くしてゆくのか、とても楽しみです。
次回は、cooljojo jazz+art が出来る施工過程でのストーリー、そしてオープニングパーティーの様子をご紹介します。
cooljojo jazz+art の情報はこちらからどうぞご覧ください。
ホームページ: http://www.cooljojo.tokyo/
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