cooljojo jazz+artができるまで【vol.2‐施工・DIY編‐】
2016年5月7日、本八幡駅から徒歩2分の場所に、音楽とアートに出会えるクリエイティブスペースcooljojo jazz+artがオープンしました。前回の記事では、設計のプロセスについてご紹介しました。今回は、施工のプロセスにおけるストーリーをご紹介します。
音楽が心地よく響くよう、吸音性の高い空間をつくる
壁・床・天井の吸音性を高め外部に音が漏れないようにするため、遮音石膏ボード、ラーチ合板、グラスウール、ロックウールを随所に使う工事となりました。重量のある合板を天井に張る大変な工程でも、大工の忍田さんの知恵が光ります。その場にある材料で支え棒をつくり、上手に使いながら作業を進め、工事の効率を良くしておられました!
受付のあるエントランスフロアは、ナラ材でお出迎え。
北海道産の無垢のナラ材でできたパーケットフローリングを敷き詰めます。正方形に構成されたフローリングを市松模様になるように組合せ、張っていきます。あたたかい木の空間でお客様を迎える準備が整ってまいりました。
現場コンサート開催!壁・床・天井を張り終え、初めての音出し
3月23日、工事中のcooljojo jazz+artにて、オーナーのマスターやプロミュージシャンの方々による演奏を行いました。目的は、防音性能のチェック。共用部への音漏れなどがないかを確認しました。マンションの理事長さんや工事関係者を招き、3曲のjazzが披露されました。初めて、音楽が空間を満たした瞬間。力強く優しい音色に、演奏会に参加した誰もが魅了されました。
板壁をうっすら白塗装し、軽やかな印象に仕上げる。
板壁の木目を残しながら、白のペンキを薄めたものでうっすらホワイトに仕上げます。ペンキを薄めているためムラになりやすいところを、絵画が趣味の奥様が上手に仕上げてくださいました。慣れておられるだけあって、流石の筆使いです。
ご主人のご要望で、小さなものを置いたり、寄りかかったりするためのカウンターテーブルをDIYで取り付けました。
オーナーご夫婦が仕上げた、メインフロアのフローリング
無垢のメイプルを、ラッペンワックスで優しく仕上げます。面積が広いため、急がず、ゆっくりと塗装しました。少しずつ艶やかになっていくフロア。一生懸命になっていると気付かない全体の雰囲気の変わり様。ふと顔を上げたときの達成感が気持ち良い、床塗装ワークショップでした。
DIYでアンティークに仕上げるエントランスホール
エントランスの腰壁には、奥様に選んでいただいた青色を塗装。その上からアンティークリキッドで汚し、昔からあったかのような古めかしさを表現しました。床も深い色合いのオイルステインを塗装し、シックな空間に出来上がりました。
オープンに向けて、最後に看板を制作
切り字看板を3パターン、合板を刻んでつくります。デザインされたラインに忠実に、忍田棟梁がノミで刻んでいきます。仕上げはアイアンペイントで鉄のような質感に変身させました。
オープニングパーティー!関係者で完成を祝福
cooljojoの内装完成を、関係者でお祝いしたオープニングパーティ。オーナーの潤平さん、日本のトップミュージシャンの方々によるJazzが、空間と観衆を包み込みました。楽器や音響機材が入り、華やかになったcooljojoで、美味しいお料理やお酒もいただき、幸せな夜を皆さんと過ごしました。
初顔合わせから半年を経て、ついにオープンです
本八幡駅前に、音楽とアートに出会えるクリエイティブスペース cooljojo jazz+artがオープンしました。2016年5月7日より、毎週末、本格的にライブがスタートしています。音楽が好きな方にはもちろん、普段ジャズに親しみがない方にも、ぜひ一度、足を運んでもらえたら嬉しいです。素敵なオーナー、音楽、空間に、出会えますよ。
カーテンでさらにドラマチックな空間に。
一緒にcooljojoのデザインをしていた夏目縫製所の夏目さんと、後日、追加のカーテン設置工事を行いました。空間に似合うカラーを夏目さんがセレクト。取付けてみると、ステージのドラマチックな雰囲気が一気に増しました!
(写真:cooljojo jazz+artのFacebookページから引用)
cooljojo jazz+art の情報はこちらからどうぞご覧ください。
ホームページ: http://www.cooljojo.tokyo/
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