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2020-02-14

【竣工写真】石材店の新しい姿を作る HAGINOYA CAFE


「石材店の中にカフェをつくりたい」

初めてそう伺った時、少し驚きました。石材店といえば、軒先に墓石がずらっと並んでいるイメージ。個人的にも、今まで入ったことがありませんでした。

はぎの家石材店のオーナーご夫婦から実際にお話を伺うとすぐに、力になりたいと思いました。「お墓参り」という文化をもっと身近なものへと変えていきたい。そのために、その媒介となる「石材店」の在り方をアップデートすることがこの構想が目指すところでした。

外観

石材店のイノベーション

あるデータによると、石材販売の市場規模は20年で4分の1に縮んでいるそうです。失われつつある「お墓参りのある暮らしをつくる」を合言葉に、提供する価値を、ものからサービスに変えることを目指し、話し合いを重ねました。

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変化に必要な最低限のリノベーション

石材店の新しい姿を作るには、空間の変化を生むことが必要でした。ものからサービスへ – その変化を起こすために、軒下をショールームに、室内の三分の一をカフェにリノベーションする計画を具体化していきました。

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室内の左三分の一ほどのスペースにカフェをつくりました。お墓参りの前と後に、美味しいコーヒーと共に、家族団らんのゆったりとした時間を過ごすことができます。

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石材店とカフェのスペースを本棚で間仕切りました。本棚には、たくさんの絵本や詩集が陳列されています。小さなお子さんからご高齢の方までがここで会話を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。本棚は、石材店を象徴する「桶(おけ)」をモチーフに、さわらという木材と銅板を使って設計と製作を行いました。

ワークショップの様子

omusubi不動産の協力のもと、HAGINOYA CAFEを作るワークショップを開催しました。小さな子供から学生さんや大人まで、たくさんの方に参加していただきました。

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どんな業にも、時代とともに変わることと、変わらないことがあると思います。オーナーご夫婦と会話を重ねて感じたことは、社会が変わっても、「変わらないこと」を大切にされていることです。

一方で、それを守り継承するためには、必要な変化があります。リノベーションを通じて石材店の新たな姿をつくる、お手伝いをさせていただきました。

お近くに立ち寄られら際には、haginoya cafe にふらっと遊びにいらしてください。

記.河野直

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