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2014-09-10

14/09/10 【工事】加子母ひのきを 市川の人と町に届ける


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今週のはじめ、一泊二日で岐阜県は中津川市・加子母村へ。
「ひのき」の材を求めて。
市川市の妙典駅前の蔵をギャラリーにリノベーションする計画の中で、壁面に据え付ける大きな棚に、無垢のひのきを用います。その材料を、現地まで受け取りにいこうという、一泊二日の計画です。しかも、愛車エブリーワゴン(軽バン)で。

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朝7時

早朝、関東を出発。
お昼すぎに岐阜県中津川市加子母に到着。ちなみに加子母という場所は、学生時代の友人が参加していた「木匠塾」という取り組みでご縁のあった土地です。彼らについていって加子母に通う内に、自分自身が大好きになってしまった場所です。以前の記事 http://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=11922999165

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今回のやり取りでお世話になっている市役所の伊藤さんと道の駅で落ちあい、はじめに向かったのは、製材所ではなく、ひのきの森へ。30分ほど車を走らせ、15分ほど山道に入りました。ひのきの林が始まります。太い幹と、豪快な樹皮が、目を奪います。

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途中、

緑青色の美しい川。
ひのきを育んだ加子母の山や川はとても美しく、ここで何十年かけて育てられて来た材 を、大切な人の暮らしへと届けることへの喜びと責任を感じます。

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ここからさらに進んだところには、伊勢神宮の大改修などに用いられるひのきの天然林の保護地区があります。この写真のひのきの様に、大きな岩の上にそびえ立つように生息するものが多くあるのだそう。

今回は美林まで行くことはできなかったのですが、途中の山を守る神社で、お参りさせて頂き、山を下りました。

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加子母と東白川の間にある、製材所へ。梅田製材所の誠造さんが案内して下さいました。目のつまった、美しいひのき。蔵で用いさせて頂く材との対面です。

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誠造さんと、今回同行してくれた剛くん。3人がなぜ笑っているかというと。

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これから400キロ走る、エブリーワゴンの左半分が、ひのきでいっぱいになってたから。

誠造さん、伊藤さん、佐野くんに、お別れと御礼を言って、大工の忍田さんの加工場のある川越へ向けて、加子母を出発しました。

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一泊二日、往復800キロ。

このタイミングで

加子母にくることができたことを、とても嬉しく思っています。工事で扱わせて頂くひのきが、こんな美しい山と水、そして人によって育まれて来たことを、知る事ができたからです。大切な友人から貰った星野道夫さんの「旅をする木」という本の一節に

「僕たちが毎日を生きている瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい」

という言葉があります。
わたしたちが取り組む建築の仕事においても、世界の別の場所で流れるもうひとつの時間を、人やまちに届けることができたなら、そんな幸せなことはありません。

改めて、
みつひろさん、誠造さん、まーくん、ごうくん、本当にありがとうございました。
そして、今後とも、よろしくお願いします。
加子母で育まれたひのきを、蔵の改修を通して、
オーナー様そして市川妙典のまちに届けさせて頂きます。
河野

p.s

これらのひのきは、今週末大工の忍田さんのもとで、加工を行い、来週から
こちらの蔵で工事を行います!進捗を、お楽しみに。

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