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2011-11-04

11/11/04 世界で一番小さなワークショップ。


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現場を開く。世界で一番小さなワークショップ。

大詰めにさしかかった7cafeの現場の夜。

とても素敵な、心温まる出来事があったので紹介したいと思います。

 

「なにかお手伝いしたい!」

お友達を待っているという、小さな女の子が現場の入り口にひょこっと立っていました。

とは言え、小さな子にお手伝いしてもらうこともなかったので、現場に転がっていた木っ端をかき集めて、女の子に、自由に遊んでいいよ、と言って手渡しました。

いろいろな形の木っ端を、積み上げたり並べたりして遊んでいる女の子は、わたしたちの手ノコ作業を見て、今度は

「それ、やってみたい!!」

こうして、幡ヶ谷の夜のまちの一角で、小さな小さなワークショップが始まりました。女の子はのこぎりを使ったのは初めてだったらしく、手を添えられて、不器用に木っ端を刻みました。

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家族のことや学校のこと、喋り倒しながら30分くらい遊んだ後、女の子はお母さんと一緒に帰っていきました。

女の子が「これあげる!」といって残していったつみきのおうちは、つけすぎてべたべたになった木工用ボンドを、濡れた布で拭き取って棚に飾りました。

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1時間くらいすると、お友達との食事を終えたらしい女の子が、「今度は何お手伝いする?」といって戻ってきました。またお手伝いしてもらうこともなかったので、女の子が置いていったつみきのおうちに、名前を書いてもらいました。それともうひとつ、最後に、ここのお店の名前の7cafeを書いて、とお願いすると、

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『七カフェ』

習ったばかりらしい、気合いの入った漢字の七!!

 

それだけのお手伝いでは物足りないらしい女の子は、一緒に釘を打ったり、現場の床掃除をやった後、またお手伝いしにくるねー、と言って帰っていきました。今度くるときは、お母さんとカフェに来てね!と言うと、「うん!」と言って勢いよく走っていきました。

つくることが、人と人、人とものをつなげる。

一緒につくればその人のことがもっと好きになって、つくったものにもっと愛着が生まれる。

それは、人やものを大切にすること。

そんなことは、当たり前です。

女の子には分かっていても、わたしたち大人はそんな当たり前で大切なことを、忘れてしまいそうになります。

風のようにやってきて、風のように去っていったこの女の子がくれたつみきのおうちは、そんな思いを乗せた、子から大人へと受け継がれるバトンなのかもしれません。

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