123ビルヂング【工房CASKができるまで】
omusubi不動産とつみき設計施工社の共同で立ち上げを行った、市川初のビル一棟シェアアトリエ・123ビルヂング。3階に陶芸作家さんの工房が入ることになり、先の入居メンバーの間では一躍話題となりました。今回は陶芸工房CASKさんができるまでのレポートです。
陶芸工房を持つという夢
初打ち合わせで、123ビルの入居を機に前の仕事を退職し本格的に陶芸を始めると語られた、「石原可周久」さん。自分の工房を持つのが夢だったそうで、きらきらした目で理想の工房のお話をしてくださいました。選ばれたのは、3階の日当たりのよいスペース。押入れと古い収納のある畳の和室で、竹の装飾が印象的でした。
下の写真は施工前の様子です。
木や土のやさしい色合い
壁と天井はクリーム色を塗装、木部はオイルステインで色を濃くし、古民家のような落ち着きのある空間にデザイン。天井は塗装後に軽くやすりをかけ、アンティーク調に仕上げました。
作品を並べて乾燥させるための棚には無垢の杉板を使用しました。杉の持つ自然でワイルドな表情がこの空間にスパイスを加えています。
既存の収納棚をリメイク
既存の棚は必要のない扉をはずし、欲しい高さに棚を追加して使いやすくリメイクしました。また、つやつやした木目柄のプリント合板だった表面はきれいに剥がしてしまい、薄いラワンを貼り付け本当の木の表情に変身させました。
工房のテーマカラー
赤土のようなあたたかみのあるオレンジ色が、カスクさんの工房のイメージカラーです。D収納棚の背面を一部オレンジに塗装し、電動ろくろの作業スペースの真横はDIYでタイル張りにしました。上下左右にずれがないよう、1枚1枚丁寧に貼りつけました。
参加型でつくる自分の工房
カスクさんがDIYに参加されたのはタイル貼りだけではありません。工事の期間中ほとんど工房に通われ、木部と壁と天井の塗装、床の板張り、写真撮影スペースの珪藻土塗り、さらには作業テーブルづくりまで、一緒につくりました!
建具・木工職人さんが大活躍!!
今回はアトリエ有の大島有美子さんに、大工工事の全てをお願いしました。床工事から壁工事、収納棚のリメイク、杉の棚板、そして引き戸の造作まで、全て大島さんにつくっていただきました。特に、デザインをお伝えして造って頂いた建具が本当に素敵で感動しました!
オーダーメイド建具の魅力
この建具についている古い取手は、既存の収納棚の開き扉を解体したときに建具に使おうと取っておいたものを使いました。大島さんの工房のストックの中から選んでいただいた型ガラスも、空間にぴったりです。工房への素敵な入口が出来上がりました。
「小さいながらも私好みに大変身した、大切なお城です」
お引き渡し後、カスクさんから嬉しいお言葉を頂きました。ともにつくることで生まれた好きな空間で、好きを仕事にする。この工房が、素敵な一歩目を踏み出すお役に立てたのならば嬉しいことです。
グランドオープン当日は、陶器でつくったアクセサリーなどを販売されていました!今後のご活躍もとても楽しみです!
►123ビルヂンググランドオープンの様子はこちら:123ビルヂング グランドオープン!!
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