【greenzのオフィスを一緒につくろう!】第1弾
”ほしい未来”をつくるためのヒントとなる面白い人や活動の情報を提供してくれるウェブマガジンgreenz.jpさんから、新しいオフィスをつくりたいというお話を頂いたのは、昨年2015年の夏のことでした。今回の記事は、今もDIYが続くgreenz新オフィスの内装ワークショップ第1弾のレポートです。
新しいオフィスを、DIYで、みんなでつくりたい
JR外苑前駅から10分程歩いた先の静かな路地に、新オフィスとなる物件はありました。路面に開けた開放感のあるガラス戸が印象的で、想像が膨らみます。「新しいオフィスはグリーンズのスタッフが作業に使うだけではなく、「グリーンズの学校」の教室として使ったり、読者のみなさんが集まるイベント会場として使ったり、ライターやgreenz peopleのみなさんが気軽に遊びに来れるような、開かれた場所にしていきたいと思っています。」と鈴木奈央さん。
第一工期のテーマは「greenz CANVAS」をつくろう!
ゆっくり、じっくり、みんなで話し合いながら工事を進めるべく、工期は大きく二期に分けました。名前も決まっていなければ、使い方も、完成図もあえて決めていない状態で始まったグリーンズ新オフィスの工事。キャンバスに色を付けるように、スタッフや参加者のみなさんからのアイデアで彩り豊かにしていこうという試みでした。
(写真:http://greenz.jp/2015/10/26/gdtokyo1112/より引用)
4回のワークショップで、つくりながらアイデアを出し合う
そして、できるだけたくさんの人が関わってオフィスをつくっていけるよう、第一期の内装工事期間中にオープニングイベントを含む全4回のワークショップを【グリーンズの学校】主催「エコオフィスDIYクラス」として開催しました。日程は以下の通りでした。
第1回 10月21日(水)エコオフィスDIYオープニングイベント
第2回 10月25日(日)床はりWS (講師 大工・忍田孝二 + つみき設計施工社)
第3回 10月29日(木)手作りタイルづくりWS (講師 左官職人・金澤萌 + つみき設計施工社)
第4回 11月3日(火)籾殻断熱の床づくりWS (講師 つみき設計施工社)
フローリングを再利用してつくる、エコ断熱床。
最初のワークショップでは、大工の忍田棟梁を講師に迎え、フローリングビスをつかった床張りの方法を学びながら、みんなで床の仕上げを行いました。前のオフィスからグリーンズさんが持ってきていた、ばらばらの長さのフローリングを有効活用すべく、さまざまなパターンの張り方で組み合わせました。とても手の込んだ、面白い表情が生まれています。
床断熱の実験のため、床下に空洞を残す
あとから籾殻の断熱材を床下に入れるため、フローリングをパネルのようユニット化してつくり、はめていく方法を考えました。チームに分かれて、1枚1枚張り合わせていきます。今回、エコハウスの研究をされている、みかんぐみの竹内さんに事前にアドバイス頂き、通常の根太よりも高さのある下地を敷いて、籾殻を分厚くしけるようにしました。
朝10時のワークショップ開始から、17時過ぎまで黙々と床を張りつづけ、最後の1枚が収まったときはものすごい達成感でした!
最後に残っていたメンバーで記念撮影をしました。手間をかけた分だけ愛着の湧く、唯一無二の床が出来上がりました。
左官職人に教わるモルタルタイルづくり
2回目のワークショップは、marumo工房の左官職人、金澤さんを講師に迎えて、ワークショップ「モルタルタイルをつくろう!」を開講しました。スタッフも合わせて10人程のアットホームな雰囲気の中、わいわいと楽しくつくりました。
籾殻で床下断熱実験!生の籾殻と燻炭したものを比べる
第4回目のワークショップ午前の部では、床下に籾殻を入れて断熱を施す実験を行いました。今回の実験は、「薫炭した籾殻」と「生の籾殻」の両方を分けて入れて変化を見守ろうというもの。 しかし、WS前日に生の籾殻には早くも米虫のような微小な生き物が見られることがわかり、急遽「薫炭した籾殻」のみで断熱することにシフトしました。
燻炭した籾殻のみを床下へ投入
床のユニットを一部開け、greenz.jp編集長が自宅で自ら「薫炭してくれた籾殻」をみんなで床下へ。入れてみた感想は‥
① 乾燥はしているものの、若干湿気があるように感じたため、1日間は床を閉めずに湿気を逃がすことに。真っ黒な素材が床に規則的に入っている見た目が意外とかっこよかったりする。床の一部をアクリルにして見せてもいいかも。
② 炭と同じ効果で、空気を綺麗にしてくれてる気がする。
③ 薫炭した籾殻が、オフィス全体だと今回の5倍くらいの量が必要になる。
④ どれくらいの断熱効果があるかは、今後様子を見ていきたいと思います!
アイデアを掘り起こす!デザインワークショップ
最終日の午後は、greenzスタッフの皆さんと参加者で、このオフィスをどんな場所にしたいか意見を出し合いました。「どんな壁にする?」「窓カウンター使って何する?」「新オフィスにどんなヒト呼びたい?」「土間で何する?」など、様々なお題を用意し、思いつく限り付箋に書き出しました。どんどん蓄積される遊び心のあるアイデア。中にはかなり個性的なものもあり、楽しい想像がひろがるワークショップとなりました。
引っ越しの後もつづく、オフィスDIY
第1工期はここまで。第2工期ではついに、断熱壁、床の仕上げなどの施工などに入ります。さらに、壁に可愛い本棚収納を付けたり、ホワイトボードペイントを試したりと、DIYでの作業も盛りだくさんのワークショップとなります!【greenzのオフィスを一緒につくろう!】第2弾も、どうぞご覧ください。
greenz.jpのwebサイトはこちらから。
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