20201009. 4ヶ月ぶりの近況報告。
こんにちは!つみき設計施工社の河野直です。前回の投稿から随分と日が経ってしまいました。みなさん変わりなくお過ごしでしょうか?
前回の記事が、6月中旬なので、それから4ヶ月も経ってしまいました。コロナによる自粛期間などもありましたが、つみきの参加型リノベーションはコンスタントに様々なお仕事をさせていただきました。どれもが思い入れのあるプロジェクトなので、少しずつ紹介していきたいと思います。
プライベートでは大きなニュースがあります。8月1日に、三女が生まれました。河野家はこれで5人家族。長女は7歳で小学校に通い始め、次女は3歳で毎日楽しく保育園に通っています。出会うすべての人やものから吸収して、どんどん成長していく子供のたちの姿を見て、毎日元気をもらっています。
先日、南房総リパブリックの馬場さんからお声がけをいただいていて、近況報告を寄稿させていただきました。その文章をこちらにも記載して、本日、久しぶりの記事としたいと思います。
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こんにちは。つみき設計施工社の河野直です。南房総リパブリックさんとは、2016年から断熱ワークショップ(エコリノベ)の活動でご一緒させていただいています。
暑い暑い夏が始まる少し前、子供たちの小学校や保育園も休校になって、大人も子供も家にいなきゃいけなかった時。この自粛期間があったから始められたことが、何かちょっとしたことでもあるといいなと思って、僕は2つのことを始めてみたんです。
1つ目は、リフティング。
学校や保育園のない子供たちと、人の少ない近所の公園や広場に毎日遊びにいきました。3歳の次女は、ブランコが好きで30分くらいは平気でブランコに乗り続けます、毎日。そこで気づいたんです、ああ、この時間暇だ。だから、今年5月の誕生日に妻に買ってもらったサッカーボールを持って、リフティングを始めてみました。始めは、続いても5回くらい。近所に元ゴールキーパーのパパ友達がいて、アドバイスをもらって、だんだんとコツを掴みました。同じマンションの隣の号棟に住む5年生のサッカー少年が、当初60回できる様になったと言ったから、勝手にそれを目標にしてみたり。子供たちがブランコやジャングルジムで遊ぶ傍で、2ヶ月くらい毎日練習しているうちに、サッカー素人の僕も、最高で51回!リフティングが続く様になりました。自粛期間を通じて、サッカーボールを足の芯で捉らえることを習得。 これは人生の役に立つぞ。次の目標は100だな。
で、2つ目は料理。
元々料理することは好きだったんですが、極度の「適当」。とにかくレシピを見ることは嫌い。(ちなみに家電も取説をすぐ見捨てるくらいの‘説明書嫌い’なんです)お料理は、親の見様見真似で最小限のことは覚えて、美味しい料理屋さんやテレビや雑誌を見て空想で真似する程度でした。でも自粛期間、とにかく時間がある。だから、「師匠に学ぼう」って思ったんです。元々テレビや書籍を通じてファンだった、土井善晴さんのレシピ集100を本棚から取り出しました。土井さんを勝手ながら、自分のエア師匠として迎え入れ、彼のレシピに沿って、毎日料理をすることを始めました。軽量スプーンやカップで調味料を計るのも人生で初めて。とにかく、師匠・土井善晴の教えに忠実に。2ヶ月くらいは、毎日師匠のレシピのお料理を作り続けました。今数えてみると、100レシピの内、63のお料理にチャレンジしてたみたいです。
師匠のレシピって、すごくシンプルなんです。数行の文章で書かれたレシピのままに作ると、それはそれは美味しい。冷えても美味しい。なんなら、作りすぎて次の日になっても美味しい。ああこれは、もはや魔法だなって思ったんです。この人は、たった数行の言葉で、どれだけたくさんの人を幸せにしているのだろうって。
で、思ったんです。僕も、こんな人にいつかなりたい。
誰にでもわかる「易しい言葉」を持っている人に。
易しい言葉って、簡単には生まれないと思うんです。土井さんも、フランスや日本の一流料理店で修行を積んで、何千何万人という人たちにお料理を教えて。その何十年の経験があって初めて、「易しい言葉」が生まれるんだと思う。「易しい言葉」は、洗練されていて、嘘がないから、言葉を受け取ったあらゆる人を幸せにしてくれる。軽量スプーンを使ったことがなかった僕みたいな人も含めて。
僕も、楽しく、一生懸命仕事して、いつか師匠土井善晴さんみたいな人になりたい。この一見ややこしく見える、建築の世界で。
というわけで、リフティングが上手くなったり、土井善晴になりたいと思った、2020年、36歳の夏。
終わり。
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