妙典なかなか小町・こどもライブラリー – 親子で本棚づくりワークショップレポート
こんにちは、スタッフの小坂です。すっかり冬の寒さになり、現場では温かい飲み物が必須の今日この頃です。
さて本日は、市川市妙典に来年オープン予定の「妙典なかなか小町・こどもライブラリー」について、先日開催したワークショップの様子とともにご紹介します。
妙典なかなか小町の「蔵」
妙典なかなか小町の蔵との出会いは7年前に遡ります。長年使われずに眠っていたところを、オーナーご夫婦や市民団体「行徳小普請組」の方々とともに活用方法を考え、2014年に「まちのギャラリー」へとリノベーションしました。以来、作家さんによるてづくり市などのイベントが行われ、地域に開かれた場として活用されてきました。
こどもライブラリー
そして今回、蔵の新たな活用方法としてオーナーご夫婦が発案されたのが「こどもライブラリー」です。全国で展開されている「まちライブラリー」という活動を参考に、本の持ち寄りによる私設図書館を蔵の2階に計画することになりました。
こどもたちが楽しみながら本と出会える場所へ
「ただ本が置かれているのではなく、こどもたちが楽しめるように遊び心のある空間にしたい」との想いを受け、始まった設計。それから打ち合わせを重ね、「配置を変えられるように動かせる本棚に」「明るい色を用いて蔵の堅い雰囲気を柔らく」などのアイデアを頂きながら設計を進めました。
完成イメージはこちら。ころんとした丸みを帯びた本棚たちに囲まれて、本を探し回りながら、思いがけずお気に入りに出会ったり、小さな窪みに収まって読書に没頭したり、秘密基地のような入れる本棚でくつろいだり、、
みんなでもひとりでも、こどもたちがのびのびと過ごせる空間を目指しました。
本棚は座れる大きさや机の大きさなど、大小さまざまなサイズになるようにパターンを考え、本の置き方にも本棚それぞれの個性が出るようにデザインしています。
座れる高さの本棚には、帽子のような可愛らしい座布団。本をモチーフにしたカーテンや入り口の暖簾。こどもライブラリーを明るく彩るこれらは、なつめ縫製所・夏目さんのデザインと制作です。
親子で本棚づくりワークショップ
オープンに先立ち、2021年12月11日(土)にこどもライブラリーで使用する本棚を制作する親子向けワークショップを開催しました。午前の回・午後の回で計5組のご家族にご参加頂きました。
<0. 自己紹介と道具の講習>
まずは自己紹介から。持ち寄って頂いた本の紹介もして頂きました。
ドリルドライバーの使い方講習。コツと注意点を丁寧にお伝えします。
<1. 組み立て>
いざ組み立てです!スタッフがサポートしながら、ドリルドライバーを使って親子で力を合わせて組み立てていきます。
<2. 丸栓>
組み立てができたら次はのこぎりとげんのうを使い、ビス穴を塞いで綺麗に仕上げるための丸栓をします。みなさんすぐコツを掴んでいました。
<3. やすり>
最後は丸みを出すためにひたすらやすりがけです。意外と疲れるやすりがけですが、集中して黙々と、着々とやすっていきます。
<4. 完成>
こうして計13個の本棚が無事完成しました!楽しく丁寧に作業して下さったおかげで、本当に素敵な本棚が出来上がりました。また、久々の公募でのワークショップで新たな出会いもあり、充実した時間となりました。ご参加頂いたみなさんありがとうございました。こどもライブラリーがオープンしましたら、またぜひお越しください。
さいごに
実はこちらの本棚、まだまだ制作します!来年1月に第2回ワークショップが開催予定です。日程が決まり次第お知らせいたしますので、皆様のご参加お待ちしております。
つみき設計施工社 小坂
Photo by Yusuke Kono
コメントを残す